事代主神を祀る神社7選+α|美保神社・今宮戎神社・西宮神社を徹底解説

出雲の美保ヶ崎の岩場で釣り竿を持ち釣りをする事代主神のイメージ画像 神社ガイド

事代主神の素晴らしいご利益を授かりたいなら、全国に鎮座する有名な神社へ実際に足を運んで参拝してみましょう。商売繁盛や海上安全の神様として古くから篤い信仰を集めており、現地で手を合わせることでその力強いパワーを肌で直接感じ取れます。本記事では、総本宮である美保神社をはじめとする代表的な神社の基本情報と、参拝のベストタイミング、授与品、参拝作法までを実践的にまとめました。

事代主神の正体や国譲り神話での役割については「事代主神とは?読み方・正体、国譲り神話での役割を徹底解説」、ご利益やえびす様との関係については「事代主神のご利益とは?えびす様と同一視される理由・蛭子神との違いを解説」であわせて解説しています。

事代主神を祀る神社一覧

参拝時間・御朱印受付時間・駐車場情報は変更されることがあるため、お出かけ前に各神社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

神社名所在地特徴
美保神社島根県松江市美保関町事代主神(えびす様)を祀る神社の総本宮
西宮神社兵庫県西宮市蛭子神系えびす神社の総本社、全国約3,500社
今宮戎神社大阪府大阪市浪速区「えべっさん」として親しまれる商売繁盛の神社
三嶋大社静岡県三島市伊豆国一宮、積羽八重事代主神として祀る
長田神社兵庫県神戸市長田区神功皇后ゆかりの古社、1800年以上の歴史
鴨都波神社奈良県御所市古代豪族・鴨氏ゆかりの古社
恵比寿神社東京都渋谷区「恵比寿」の地名の由来にもなった都心の神社

美保神社(島根県松江市)|総本社

美保神社(島根県松江市)|総本社
  • 所在地:島根県松江市美保関町美保関608
  • アクセス:JR松江駅からバスで約1時間、または車で境港・松江市街地方面から
  • 主祭神:事代主神・三穂津姫命
  • 参拝時間:境内はいつでも参拝可能
  • 社務所受付時間:8時〜17時頃
  • 見どころ:比翼大社造(美保造)の本殿、奉納された多数の楽器、毎年4月7日の「青柴垣神事」、12月3日の「諸手船神事」

島根県松江市の美保関町に鎮座する美保神社は、全国に3,000社以上ある事代主神(えびす様)を祀るえびす社の総本宮として有名です。見事な大社造りの本殿には、事代主神とともに大国主命の御后神である三穂津姫命が左右に並んで祀られているのが特徴で、この2柱を同時にお参りすることで、商売繁盛や大漁満足だけでなく、夫婦円満や子孫繁栄のご利益を授かることができるとされます。事代主神が鳴り物を好まれたという伝承から、音楽や芸能の上達を願う人々からの信仰も厚い神社です。

西宮神社(兵庫県西宮市)

西宮神社(兵庫県西宮市)
  • 所在地:兵庫県西宮市社家町
  • アクセス:阪神本線「西宮」駅から徒歩約5分
  • 主祭神:えびす大神(蛭児大神)ほか
  • 見どころ:国指定重要文化財の表大門(通称・赤門)、豊臣秀頼が奉納したとされる大練塀、毎年1月10日午前6時の「開門神事福男選び」

全国約3,500社あるえびす神社の総本社として広く知られています。第一殿にえびす大神(蛭児大神)を祀っており、事代主神と並んで恵比寿様信仰の歴史を深く知るうえで欠かせない存在です。特に毎年1月9日から11日にかけて開催される「十日えびす」には、3日間で約100万人もの人々が商売繁盛を求めて訪れます。強力な金運アップや開運招福のパワーを授かりたい方に、ぜひ足を運んでいただきたい聖地です。

今宮戎神社(大阪府大阪市)

今宮戎神社(大阪府大阪市)
  • 所在地:大阪府大阪市浪速区恵美須西1丁目6-10
  • アクセス:南海電鉄高野線「今宮戎駅」から東へすぐ、Osaka Metro「恵美須町駅」から徒歩約5分
  • 主祭神:天照皇大神・事代主命ほか三神
  • 開門時間:6時〜17時頃(南側脇門のみ22時頃まで)
  • 授与所・御朱印受付時間:9時〜17時頃(十日戎期間中は時間が延長・変更される)
  • 見どころ:毎年1月9日〜11日の「十日戎」、「商売繁盛で笹持ってこい」のお囃子、福笹・吉兆の授与

大阪市浪速区に鎮座する今宮戎神社は、地元の人々から「えべっさん」の愛称で広く親しまれています。推古天皇の時代に聖徳太子が四天王寺を建立した際、西方の鎮護として祀られたのが始まりと伝えられる由緒ある神社です。特に毎年1月9日から11日の3日間にわたって開催される「十日戎」は全国的にも有名で、約100万人もの参拝者が福を求めて足を運びます。

三嶋大社(静岡県三島市)

三嶋大社(静岡県三島市)
  • 所在地:静岡県三島市大宮町
  • アクセス:JR・伊豆箱根鉄道「三島駅」から徒歩約15分
  • 主祭神:大山祇命・積羽八重事代主神(三嶋大明神と総称)
  • 見どころ:春の桜(約15種類200本)、8月例祭の流鏑馬神事、源頼朝ゆかりの勝負運・開運厄除のご神徳

伊豆国一宮として古くから厚い信仰を集めてきた名社です。事代主神は「積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)」という御神名で祀られており、平安時代に編纂された『延喜式』にも名神大社として記録が残るほど由緒正しい歴史を誇ります。かつて源頼朝が伊豆に流されていた際、源氏再興を深く祈願して成就させたという有名なエピソードから、勝負運や開運厄除のご神徳を求めて全国から参拝者が訪れます。

長田神社(兵庫県神戸市)

長田神社(兵庫県神戸市)
  • 所在地:兵庫県神戸市長田区長田町
  • アクセス:神戸市営地下鉄「長田」駅から徒歩約8分
  • 主祭神:事代主神
  • 創建:西暦201年、神功皇后が神託を受けて創建と伝わる
  • 見どころ:病気平癒・痔の回復にご利益があるとされる境内社「楠宮稲荷社」、毎年2月節分の「古式追儺式」(兵庫県無形民俗文化財)

地元の人々からは「長田さん」の愛称で親しまれ、商売繁盛や開運招福、厄除け祈願のために年間を通じて多くの参拝客が訪れます。1800年以上の長い歴史を持つ格式高いお社で、赤エイの絵馬が奉納されている点もユニークです。

鴨都波神社(奈良県御所市)

鴨都波神社(奈良県御所市)
  • 所在地:奈良県御所市宮前町
  • アクセス:JR和歌山線・近鉄「御所駅」から徒歩約10分
  • 主祭神:事代主神
  • 見どころ:奈良県無形民俗文化財「ススキ提灯献灯行事」(毎年夏・秋)

「下鴨さん」の愛称で親しまれ、全国に点在する数多くの鴨社のルーツの一つとして広く知られています。創建は第10代崇神天皇の時代まで遡ると伝えられ、事代主神を中心とする古代豪族・鴨氏が繁栄した土地に鎮座する神社です。境内には豊作や病気平癒、商売繁盛を願う参拝者が絶えず訪れます。

恵比寿神社(東京都渋谷区)

恵比寿神社(東京都渋谷区)
  • 所在地:東京都渋谷区恵比寿西1丁目
  • アクセス:JR「恵比寿駅」から徒歩約3分
  • 主祭神:事代主神
  • 見どころ:毎年10月19日・20日の「べったら市」

アクセス抜群の都心にありながら静寂な空気が漂うパワースポットで、事代主神が商売繁盛や家内安全の守護神として手厚く祀られています。もともとは天津神社という名称でしたが、戦後の区画整理に伴って現在の場所に遷座し、社名も改められました。「恵比寿」という地名自体が、日本麦酒醸造(現在のサッポロビール)の工場で作られていた「ヱビスビール」に由来しているのは、あまり知られていない事実かもしれません。

参拝のベストタイミングと時期

事代主神を祀る神社へ足を運ぶ際、特にご利益が高まるとされる時期を知っておくことは大切です。えびす様としても広く親しまれているため、毎年1月9日から11日にかけて開催される「十日戎(とおかえびす)」の期間は、商売繁盛を願う参拝客で最も賑わうタイミングといえるでしょう。大阪府の今宮戎神社や兵庫県の西宮神社などでは、この3日間だけで全国から100万人以上が訪れるほど熱気に包まれます。

また、1月の初詣シーズンに限らず、毎月10日が事代主神の縁日とされている地域も少なくありません。人混みを避けて静かに祈願したい場合は、月ごとの縁日に合わせて神社を訪れるのもおすすめです。さらに、島根県の美保神社で毎年12月3日に行われる「諸手船神事」のような、その神社独自の例大祭の日に参拝すると、より神様の強いパワーを身近に感じることができます。

授かれるお守り・お札の種類

事代主神を祀る神社では、商売繁盛や開運招福にまつわる多彩な授与品を受けることができます。総本宮である美保神社(島根県松江市)で特に人気を集めているのが、金運アップの縁起物として知られる「福種銭(ふくたねせん)」です。このお守りには祈祷された新しい50円玉が入っており、大切に持ち歩くか、あえて世の中に流通させることで大きな福が巡ってくるといわれています。

また、今宮戎神社(大阪府大阪市)の十日戎では、毎年約100万人が訪れ、商売繁盛を祈願する「福笹」を授かるのが新年の恒例行事となっています。吉兆と呼ばれる小宝(打ち出の小槌や米俵など)を笹に結びつけることで、さらなる幸運を呼び込むことができるでしょう。さらに、三嶋大社(静岡県三島市)では、福を釣り上げる釣り針をモチーフにした独自のお守りなども頒布されています。ご自身のお願い事や目的に合わせ、各神社の特色あふれるお札やお守りを選んでみてください。

参拝時のマナーと作法

神社へ参拝する際は、まず鳥居の前で軽く一礼し、手水舎で心身を清めるのが基本の作法となります。事代主神を祀る神社でも、一般的な「二拝二拍手一拝」の形式で神様へ祈りを捧げましょう。

ただし、えびす様として広く親しまれる事代主神には、一部の地域で非常にユニークな風習が残されています。本殿の正面で参拝を終えた後に、裏手へと回って銅鑼や板をトントンと叩いて再びお願い事をするという独特の行動です。これは「えびす様は少し耳が遠い」という民話があり、大きな音を出して願いを念押しすると良いという面白い伝承が背景に存在しているのだそうです。もちろん、全国にあるすべての神社でこの裏参りが推奨されているわけではありません。訪れた神社の規定や案内に従いながら、まずは日々の平穏に対する感謝の気持ちを丁寧にお伝えすることが最も大切といえるでしょう。事代主神への具体的な願い事の伝え方については、「ご利益・えびす信仰編」でも解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 事代主神を祀る神社の「総本宮」はどこですか?

A. 島根県松江市の美保神社です。全国に3,000社以上ある、事代主神を祭神とする神社の総本宮とされています。

Q. 十日戎とはどのようなお祭りですか?

A. 毎年1月9日から11日にかけて全国のえびす神社で開催される、商売繁盛を祈願する祭礼です。今宮戎神社や西宮神社では、3日間で約100万人もの参拝者が訪れます。

Q. 参拝時に「裏参り」をする神社はどこですか?

A. 一部の地域のえびす社で見られる風習で、すべての神社で行われているわけではありません。訪れる神社の案内板や社務所の指示に従うのが確実です。

Q. 複数の事代主神ゆかりの神社を巡ってもよいですか?

A. 問題ありません。美保神社を軸に、西宮神社・今宮戎神社・三嶋大社など各地の神社を巡ることで、それぞれの土地の歴史や信仰に触れることができます。

関連記事

参考文献・出典

  • 美保神社 公式由緒
  • 西宮神社 公式由緒
  • 今宮戎神社 公式由緒
  • 三嶋大社 公式由緒
  • 長田神社 公式由緒

コメント

タイトルとURLをコピーしました